離着岸などで大変便利なバウスラスター。ご依頼が続いており同じような投稿が続き心苦しいのですが、今回の艇は、なんとヤマハYFR-24です!近年のヤマハのヒットモデルでよく見る艇ですが、バウスラスターを装着している艇はほとんど無いと思われます。一回り大きいYFR-27には工場オプションの設定がありますが、こちらはありませんので、もし装着している艇があれば、現地艤装ということになります。
事前検討とオーナー様との打ち合わせは済ませておりますので、いざ着手、です。難関はやはりトンネルの位置です。強度(内側からFRPが積層できるか)、モーターの収まり(室内側フロアに干渉しない)、機能(前後や喫水からの位置)など・・・考慮の結果、写真の位置にトンネル穴をあけました。
スラスター施工の際、スラスター専用にバッテリーを追加します。YFR-24はスペースが限られており、どこに設置すればと悩んだ結果が写真の通りです。スターンデッキの左舷側物入です。2台は既設のもので、それぞれエンジン始動用、アクセサリ用です。スラスター用を含め3台、何とか収めました。右舷側物入は空いていますが、あえて設置を避けています。
スラスター用バッテリーのON-OFFスイッチは、リレーを介しキャビン内のブレーカパネルに設置。ついでにエンジン始動用バッテリーのON-OFFスイッチもリレーを介する方法に変更しました(従来はバッテリーの脇に手動スイッチ)。
コントローラーは2ステーション仕様。アフト側はアフトボックスに設置。
メインステーション側のコントローラー。
スラスタートンネルはこのように仕上げました。
スペースが限られており苦労しましたが、無事完工。オーナー様にも大変喜んでいただきました。YFR-24でバウスラスター、こんな感じになります。